雪を掘って出会った「土」と「緑」のにおいを色に
「冬に土と植物に出会う」

 Labリーダー:村山修二郎

秋田市文化創造館の1Fと屋外広場を舞台にしたワークショップ「冬に土と植物に出会う」は、真っ白な雪を掘りおこすことから始まりました。いきものたちは確かに呼吸をして生き、植物はじっと春の訪れを待っています。雪に埋もれた土と植物のにおいをかいで、藍の生葉染めとウコンの絞り染め体験をしました。雪に閉ざされた冬に自然に呼吸に触れ、土と植物を楽しむ1日となりました。

開催日:

2022年1月15日(土)10:30〜15:00

対 象:

小学校1〜3年生の児童とその保護者

定 員:

20名

場 所:

秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町3-16)

1F コミュニティスペース、屋外広場

●真っ白な雪を掘りおこして、土と緑のにおいを嗅ぐ
「冬」や「雪」を楽しむワークショップはいろいろありますが、Labリーダーの村山修二郎さんのワークショップは外に出て雪を掘り、「土」と「植物」に出会うというもの。冬の時期は土面を見ることができないため、雪を掘らなければ土や草のにおいを嗅ぐことはできません。子どもたちが最初に取り組んだのは、スコップや手で雪を掘ること。春〜秋に嗅いでいたはずの土や緑のにおいを雪のなかで嗅いでみると、どんなにおいがするでしょうか。


●藍の生葉とウコンの粉末で絞り染め体験
藍の生葉染めは、秋田公立美術大学の敷地内で育てた藍の生葉を秋に急速で乾燥させたもの。薬品を使わずに、冬でも自然の素材そのもので染める技法です。黄色いウコン染めは、土の中で育った根っこを粉末にしたものを染料として使います。沸騰して5分ほど煮出したら布を入れ、さらに沸騰したら火を止めて、かき混ぜてムラがないように。どんな色が生まれるでしょう?


●野外で展覧会!
ウコンで染めた布地は、さまざまな絞り模様と黄色の鮮やかな発色が美しい仕上がりに。それらを一本の紐に結びつけてみんなで屋外広場へと運びました。自然素材で染めた鮮やかな黄色の布地が冬空にたなびきました。

▼ワークショップの様子はこちら
https://youtu.be/QJvEUcJaMPs

●村山 修二郎
東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻壁画修了・博士(美術)。植物を介したアート・コミュニケーションの実証的研究をもとに、植物に内在する初源的な力を描出した作品制作、社会地域活動、教育をおこなう。植物(花・葉・実)を手で直接紙や壁に擦り付けて描く「緑画(りょくが)」、地域の植生をリサーチして読み解き、アートに見立てた植物ポイントを巡る「植巡り(しょくめぐり)」のプロジェクト、植物を使ったワークショップなどを様々な地域で展開中。秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻准教授。